第892回 原体験教育研究会例会 2013/03/15


■来週の例会は・・・3月22日(金)午後9時ごろ〜 兵庫教育大学・自然棟5F・物理談話室で行います。

■ 内容:続・鏡に映る像,ハリケーンボール,人工雪,新データベースについて、フェルメールのカメラ箱

■ 例会は,どなたでも無料で参加できます。

 

★第892回 例会報告

■参加者:古寺,廣瀬,高田,中永,Ted,向田,高相

向田さんが2週連続で参加できましたが,山田先生がご都合で参加されない例会が続いています。来週は修了式の日ですが,会をもつことになりました。24年度最終ですので,こぞって参加しましょう。

 

■Gentaiken Teachers Labo

 

■水蒸気でマッチに火をつける。

さらに加熱

さらに加熱

マッチ着火

マッチ着火

紙が黒こげ

紙が黒こげ

高田さんから仮説フェスティバルで購入した実験キットをお借りして無事に授業が終了したので、今夜は皆さんにも披露しました。フラスコで発生させた水蒸気をらせん状に曲げた銅管に導き、らせんの部分をハンディバーナーで再加熱し、水蒸気の温度をマッチの着火温度である260℃以上に高めます。そして高温になった水蒸気(見えませんが)をマッチに当てると着火します。

水蒸気が100℃までしか温度の上がらない水とは別の性質を持つことを理解することができる実験です。授業では,沸騰するとガスコンロによる加熱が水蒸気になる際の気化熱として使われてしまうので,それ以上温度が上がらなくなること,その温度を100℃に決めたことなどをチラッとお話します。その水蒸気を別のバーナーでさらに加熱するので,温度がもっと上がっていくと説明しています。

 

■CDバブル・バルーン

テープで剥がす

テープで剥がす

ライターであぶる

ライターであぶる

いきなりマイスター!

いきなりマイスター!

安全委員会がちょっと席を外している間に危険な実験が進行していました。題して「CDバブル」。なんとCDのポリカーボネイトを熱で溶かして風船を作ろうというもの。よい子にはとてもマネができません。しかし,やってるうちにみなさんどんどん上達、テッドさんはアメリカンな作品を完成させていました。このような実験が理科好きの子どもを作っていくのかもしれませんね。

さすがに,子どもにやらせる実験ではないと思っています。でも,荷造り透明テープでCDの記録面を剥がす作業が,なかなか壮快です。少しハサミでカットしておくと剥がれやすくなります。全く剥がれないタイプもありますが。炎を大きくしたライターを丸く動かしながら広めに炙ります。すすけた部分にヒビが入って広がってきたら吹き頃で,間髪入れずに吹きます。すぐ硬化するからです。テッドさんによると,思い切り強く吹かないで,少し加減をするのがポイントだそうです。一人でやっていてもこんな見事なバブル・バルーンはできなかったので,紹介してよかったです。

 

■水の低温沸騰

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高田さんの次の興味は、大学の真空ポンプをお借りして低圧下での低温沸騰の再現。化学専門の向田さんと高田さんが実験を検討していきます。門外漢にはよくわからない話が続いていきました。

高相さんに依頼して石原先生に器具を貸していただきました。でも,残念ながら真空度が低いのか,低温沸騰後の凍結まではムリでした。沸騰時の気化熱で温度が低下するのを,別の角度で見せたいと思っていました。真空引きで低圧になると温度が低下するとともに,気化熱で水温が低下していき凍結するまでを撮りたかったのですが残念でした。

 

■パンスターズ彗星

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明るくなるという 期待を裏切った?パンスターズ彗星を初見です。8㎝双眼鏡で,かろうじて確認できました。上の物干竿の少し上,真ん中より少し右に,淡く尾まで写っています。3月15日,時刻は午後7時で高度は約5°でした。空が霞みがちなこの時期の観測は難しいでしょうね。30分粘ってやっと見つけることができたほどですから。

11月ごろのアイソン彗星に期待したいところです。

 

 

 

 

 

 

■「立腰(りつよう)」で卒業式。(apple TVで報告)IMG_1870

卒業式の練習が始まっていますが、中永の学級(4年生)では立腰の練習の場として実践しています。腰骨を立て、背筋を伸ばすため、背もたれは使いません。手前は今年担任している学年で、遠い方は昨年担任していた3年生です。内蔵が骨で守られていること、悪い姿勢では内蔵が圧迫されることなどヒトの体を学んだ上での実践です。

 

 

■本日のおやつ

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・鶏肉入りのセリうどん

・よもぎ入りケーキ2種

・フキノトウ

うどんがうますぎ!セリの風味がアクセントになって思わずおかわり!

・御座候をお土産にいただきました。

「こんな状況に甘んじていてはいけない!これ食えるの?というモノしか出てこなかった時代もあった。」という中永さんのいつものコメントは,「失ったときに初めてわかる有り難さではいかん!」という苦言なんでしょうね。

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