第891回 原体験教育研究会例会 2013/03/08


参加者:泉,高田(要),高田(昌),梶原,向田,Ted,髙相,児島(新メンバー)

 

今日は,多忙な向田さんが久しぶりの参加。さらに,高相さんの友人で同じ大学院生の児島さんが初参加してくれました。そこで,例によっての自己紹介。お題は,自分にとっての原体験とは・・・

 

■原体験の意義

小さい頃に自然と関わり様々な体験をしていないと文字・知識としては理解しているようでも,中身や本質は理解できていない。学校教育や社会教育の場で,体験できる場をいっぱい設定することが大きな目的。テストで点を取れても,自分で考えて行動できなければダメ!

 

■Gentaiken Teachers Labo

 

■振動が見える!折り紙ストロー笛

対角に丸める

対角に丸める

振動するリード

振動するリード

高相・児島組

高相・児島組

要さんが紹介された「振動が見える!紙ストロー笛」をマイナーチェンジしました。最初から正方形の折り紙を,白を外にして丸めます。すると,折り返したシングルリードが色付きになり,振動する様子がより見やすくなります。また,今日の課題は,太さの違いが音にどう関係するかということで,太さを変えて試行しました。

結果,太くすると,筒の強度が弱くなるし,リードが塞がってしまって音が出にくい。反対に細くすると,確実に良い音が出る。筒の一部を軽く指でつぶすと,音色を調節することができるなど,新たな発見がありました。

 

■消える墨汁

瞬間的に消える

瞬間的に消える

ヨウ素還元反応

ヨウ素還元反応

以前から科学の祭典などに出展されているネタの追試です。洗えば消えるという書道液。正体は,ヨウ素液とデンプンによるヨウ素デンプン反応。青紫色が濃すぎるあまりに黒く見えるので,書道液として使えるという発想がおもしろい!自作もできます。このアイディアは大工さんの墨打ちにも使われていて,日光によって自然に消えていくので便利だとか。

実験としては,水だと青紫色になって流れ落ちるだけですが,チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)水溶液を霧吹きすると,色が消えるというマジック的な見せ方をします。なお,この「消える書道液」は,なぜか近隣では扱っていません。サクラの「洗濯して落ちる墨液」も試しましたが,こちらは緑色になり,ヨウ素がらみではないようです。

 

■錯視の動画

脳がパニクる錯視の別バージョン2つ。1つは動画を見終わると,周りの物が崩れ落ちる? もう1つは,左右に並んだハリウッドスターの顔がモンスターに変身。こちらは,目の位置を揃えているのがポイント?仕組みが複雑そうです。

http://www.liveleak.com/view?i=c47_1361476125  http://mbthompson.com/research/

 

■鏡に映るものは左右反対か?

全国学力調査の問題に大きな問題があるという意見を検討しました。実際に鏡をのぞきいて顔や文字を映してみて確認できたことは,出題者が意図した視点が鏡のこちらと向こうにあるので,ちぐはぐな解答になったということです。しかし,その解説をしたHPの記述で,上下左右は反対になっていないが「手前と奥が逆転」になっているという点でメンバーの意見がまとまらず,持ち越しとなりました。これも,視点の位置が曖昧だからでしょうか。

file:///Users/masayoshi/Desktop/01原体験例会/130308/鏡は左右反対?/解答:%20どうして鏡は左右を逆に映すのに上下はそのままなの?%20-%20とね日記.webarchive

 

■来週の例会は・・・3月15日(金)午後9時ごろ〜 兵庫教育大学・自然棟5F・物理談話室で行います。

内容:続・鏡に映る像,CDバブル、水で火をつける(4年生理科 水蒸気の発展実験)、来年度原体験の活動について,真空実験

 

■ 例会は,どなたでも参加できます。

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