原体験教育研究会について


例会風景

■原体験教育研究会

山田先生近影

昭和60年前後,兵庫教育大学生物学研究室(当時)教授の山田卓三氏を中心にした「うれしの台教材開発研究会」がその前身です。

実験・観察を通して行う「うれしの方式」というモジュール的な教材開発を行っていました。

「うれしの」というのは大学の所在地である「嬉野台」という地名に由来します。

この方式は生物体をモデルにしたもので,細胞が集まって組織を作り,組織が集まって器官をつくる。

そして器官系はさらに個体をつくるといった構造であることから考えたものです。

細胞に相当する教材は一枚の実験・観察ワークシートで同じようなシートを集め,ユニットとしてこれらを組み合わせることで組織・器官に相当する単元をつくっていました。

しかし,この教材を試行してみたところ,子ども達には観察・実験以前の”体験”が欠けていることに気づきました。

そこで,飼育や栽培を基礎体験,それ以前の体験を原体験として,この基盤である原体験を考えてみようと1989年,名称を「原体験教材開発研究会」としてスタートしました。

1995年,主宰である山田教授の発議で原体験教材開発研究会は,原体験教育が”生きる力”も含めた現在の教育に多く通じているということもあることから,「原体験教育研究会」と改称し,理科教材開発のみならず,広範な教育課題を対象とするようになり,現在に至っています。

 

■原体験教育研究会公式ホームページ

当サイトは,原体験教育研究会からの情報を発信するサイトです。

当研究会では,主に毎週金曜日の夜,兵庫教育大学の一室で例会を行っています。

また,年に数回開催されるイベントの情報を発信します。

他にも原体験教育研究会のメンバーが体験したことや興味深い知識を披露したりすることもあるかもしれません。

楽しい情報,面白いアイディア,のんびりとした空気(笑),様々なものを発信していきたいと考えています。

そして,何より教育研究会として,是非,こうしたアイディアを教育現場で役に立てていただけたら幸いです。