第945回 原体験教育研究会例会 2014/06/27


★第945回 例会報告

参加者:山田先生,福井さん,高田昌さん,泉さん,本岡さん,向田さん,大西さん,高田要さん,テッドさん,梶原さん

データベース参加のため、福井さんが岡山から駆けつけられました。お忙しいようですが,元気そうで何よりです。翌日のデータベースには水野さん,廣瀬さん,國眼さん,中永さんも参加され,動画のアップや本文の公開を練習しました。

 

☆Gentaiken Teachers Labo

■原体験カルタ

P1050908福井さん入魂の原体験かるた。ラスト2がこれ! ドングリゴマ「のっぽ ふとっちょ どっちが回る?」,魚つかみ「魚はねる ヌルリツルリ 逃げ回る」これで全て揃いました。いよいよ45枚完成です。次の段階は,それぞれのカルタに原体験哲学を盛り込んだ解説を作り上げていきます。次回に検討する予定です。

 

 

■念力振り子のコツ

揺らす錘から目を離さない!これがポイント。他が少し動くとつい気になってしまいます。すると,意識してようでその錘の周期に同調するような振動を与えてしまい,結果的にうまくいきません。山田先生は、人によってお話を変えて楽しく演示されます。例えば3つの振り子を3兄弟に。1番上の子は,元気すぎて一回転しそうになるほどです。3番目の子は聞き分けが悪いのですが,じっと優しく見つめ続けると心が通じて動くようになるとか。もっていきようで,ネタの価値が上がりますね。

■磁石にくっつく石

P1050800P1050821磁石につく石image033

 

 

 

 

磁石につく物といえば,鉄,コバルト、ニッケルです。あと磁鉄鉱や砂鉄が思い浮かびます。しかし,ネオジム磁石を使うと,そこあそこに転がっている小石の中にくっつくものが驚くほど多くあることがわかります。目安は黒っぽい石。分類的には火成岩に多く,堆積岩にはないようです。その理由は,火成岩には磁鉄鉱など鉄の成分が含まれているものが多いからです。それを知った子どもは,100円ショップのネオジム磁石片手に,特別な?石探しに夢中になります。「火成岩の分類」http://www.keirinkan.com/kori/kori_earth/kori_earth_1_kaitei/contents/ea-1/1-bu/1-2-3.htm#Anchor-30294

■おもしろボール2種

P1050820水切りWaboba BallWaboba ball extreme←動画:水面で跳び・跳ねる,不思議なボール。プールの端から端まで到達する面白さは予想以上です。目から鱗が,水面で跳ねる瞬間のスロー動画です。石で楽しむ水切りの場合、きれいなドーム状のくぼみができます。その反作用で石が跳ね上がるので,減衰が少なく何度でも跳ね跳ぶのだと納得できました。Waboba ballも同じような現象が起こるので,ヒュンヒュンと水面を跳ね跳ぶのです。https://www.youtube.com/watch?v=k4767cZzS28

Waboba Moon ball:重力を無視したように,軽く3階まで跳ね上がります。スーパーボールと比べてみました。すると,到達高度に遜色なし。あれれ? 価格は大違いなので,何か他に特筆性能があるのでしょうか?

 

☆自然観察の要

■木元竹末(きもとたけうら)

P1050807P1050810昔は日常的に薪を割ったり竹を裂いたりする機会があったので,親から子へ伝えられていたコツです。しかし今では、指導者の中にも,これを認識しておられない方があるようです。木は根の方(元=もと)から,竹は先端の方(末=うら)から刃を入れます。こうすると,材の繊維の性質上,真っ直ぐに割ったり裂いたりしやすいからです。反対にすると割りにくいので,子ども達には違いを見せてから実体験させたいものです。

竹とバンブーは違う種です。竹は地下茎があるがバンブーは株から出てくるのです。タケノコが伸びきると主軸はもう伸びません。枝は伸びるが。古い竹は他の木々と違ってそれ以上伸びないのです。松の年齢を枝分かれで見るように,竹は,ジグザグで年齢がわかります。実物で数えてみましょう。

■シダの採集と紹介

篠山の竜堂寺周辺で,シダだけで65種類以上見つかったそうです。普通は数種類でうが,環境がよいとバランスよく棲み分けることが可能です。そんなに多種?どう違うの? 名前を教えてもらっても,経験に裏付けられた知識なくしては,素人目には見分けがつきません。

葉には胞子嚢(胞子嚢群=ソーラス)を専門につける胞子葉と,つけないで光合成専門の栄養葉があります。また,年をとると胞子嚢をつけるタイプもあります。

P1050816肉厚のイタチシダ。ゲジゲジシダ:名前は特徴的だが見分けられる人は・・・ チャセンシダ。フモトシダ。ヤブソテツ。イノデモドキとツヤナシイノデ。オオベニシダ。フジシダ。オオフジシダ。シケチシダ。イワヘゴ。ナンゴクナライシダ。カミガモシダ。サイゴクシノデ。イヌシダ。カラクサイヌワラビとヒロハイヌワラビとイヌワラビ。ちなみにシカはワラビを食べないそうです。クマワラビ。ゴウモウイワヒメワラビ。極めつけ?のコバノイシカグマ。今夜はこの辺で。

 

☆話題あれこれ

■DNA分類と学校教育

分類学が形態分類からDNA分類主流になってきました。何%違うと別種と判定するのでしょうか。形態は環境によって違ってきます。そのため,形態分類は試験に出せないのです。タンポポはかつて26種に分類されていました。しかし,今はたったの5種類です。アサガオは左巻きと教科書に採用してしまいました。しかし,国際的には,ねじって進んで行く進行方向で左右を決めているので右巻きです。上から下から,見る方向で表現が反対になってしまいます。

 

☆Books Eye

■竹細工と野草の効能の本

P1050824P1050822様々な竹細工のコツや作品が紹介されています。大人が見ながら子どもと体験する指南本でしょうか。

血止め草など,野草には様々な効能がある物があります。絵本で優しく懐かしく紹介されています。

 

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