第943回 原体験教育研究会例会 2014/06/13


★第943回 例会報告

参加者:山田先生、泉さん,向田さん,江口さん,本岡さん,高田昌さん,テッドさん

今宵は13日の金曜日の満月のハニー・ムーン。次に同じ条件になるのは2098年の6月だそうです。地平線近くではより大きく見えます。大きさは変わらないとわかっていても,どうにも納得いきませんでした。

 

☆Gentaiken Teachers Labo

■Newton’s Cradle(ニュートンのゆりかご)

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通称カチカチボールはNewto’s Cradleというそうです。例えば1つの玉を引っ張り放すと,他の玉の列にぶつかり,反対側の1つが弾き飛ばされるという動きを繰り返します。様々なアレンジができて運動量保存則が確かめられる優れた装置です。それにセンサーとLEDを組み込んで,原理が見た目に分かりやすくインテリアとしてもグレードアップしたのが「Kinetic Light Newton’s Cradle」です。部屋を暗くすると美しさが際立って癒されます。ただ,全ての動きに光の変化が伴わないので,説明器としては今一でしたが。http://www.roomie.jp/2014/05/168071/

■カチカチボール:物理的おもちゃ(iphone/ipadアプリ)

P1050770P1050769本物の玉の動きの再現性に優れ,本物より扱いやすい?アプリです。

リセットボタンがないのが玉に瑕ですが,自由自在に動かせますし、重力を利用して傾きを変えて動かすこともできます。糸がもつれることまで再現してありますが、解けやすいのも魅力です。

 

☆自然観察の要

■アゲハの羽化

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冷蔵庫で保存しておいた羽化直前の蛹を、白熱電球で加温して羽化活動を再開させて観察してもらいました。最短で37分後に羽化。ストローの口が元々は2本であって,羽化後に1つに合わさることが確認できました。

■穴から出てしまったミミズの運命

地面やコンクリートの上を太いミミズが這い回っていることがあります。体の全てを穴から出してしまうともう元に戻ることはできません。後は,乾涸びて死ぬしかありません。しかし,摘んで草むらにほり込んであげると助けることができるそうです。

■シュレーゲルアオガエルの卵塊

水田の畦の穴に卵塊を産みつけるのがシュレーゲルアオガエルです。何とも言えない心地よい鳴き声が郷愁を誘います。その卵塊が,山あいの学校のプールの給水口や山肌のコンクリート壁面の水抜き穴で見つかりました。カエルでも,なかなか応用力のある個体がいるものですね。

 

☆From School

■なぜか蛹はメスばかり

IMG_5313毎年カブトの幼虫をお世話いただき,4年の子ども一人に1頭飼育観察させています。6月なって次々と蛹になりました。蛹室から蛹を掘り出してOHPシートを丸めた透明パイプに入れ,羽化を観察しやすくしています。その蛹は,例年オスが8割以上なのですが,今のところオスはわずかに1頭であとはメスばかり。これは今まで無かった異常な現象です。単にオスの蛹化が先行し,残っていた幼虫がメスばかりだったからとは思えません。山田先生や泉さんによると,ワニやカメで確認されているように,気温や湿度などの環境変化が雌雄決定要因になりうるそうです。が,カブトムシの場合,発生や成長のどの時期にそれが起こるのか分からないので,面白い研究対象かもしれないということでした。子ども達はさすがにがっかりしていますが,自然は様々な顔を見せてくれるので興味が尽きません。

 

☆話題あれこれ

■木の倒し方

均等に茂った椎の木が,チェンソーで幹を切ってもそのまま立っていたそうです。経験が乏しく、大人でも倒し方を心得ていない人が多いのです。山田先生が子どもの頃から経験された木の倒し方を 「社の森:冬のプログラム」に取り入れることになりました。子どもの喜ぶ顔が見えるようです。チェンソーは危険なのでノコで極意を学ばせたいものです。また,材はあるので,「てこ&ころ体験」を組み込んでみましょう。さらに,「薪の割り方」は根の方から刃を入れるとスパッと切れるとかも。

■山火事と防火線(防火帯)

山火事の延焼を防ぐための防火線は、今では本にも載っていないそうです。ガーナでも,知識としてはもっていても,実際には行われていないそうです。

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