★第913回 例会報告
参加者:山田先生,廣瀬さん,梶原さん,泉さん,高田(昌)さん,中永さん,城さん,江口さん,高相さん
☆Gentaiken Teachers Labo
■コップinダブルリード笛(拡声器型)
先々週に思いついた工作を何とかネタにしようと,皆さんにアレンジをお願いしました。コップの底に四角い穴(1mm×25mm)を空けます。そこに2枚のリードを差し込み,隙間(歌口)を開けて固定します。穴を縦長位置にして吹くと高い音(唇の開き方で音程変化),横長位置にして吹くと低い音がすることが判明しました。何れにしても,ブォエェ〜〜という音で美しくないとダメ出しがありました。そこを救ったのが中永さん。やわらコップに指を突っ込んでリードをこすると・・・糸の場合と同じくカエル?ニワトリ?の鳴き声になりました。美しい!?ということで「ただ単にうるさいストレス解消笛&かわいい鳴き声笛」という,1つで2度おいしい工作ネタが完成しました。さすがは原体験メンバー!
最近の高田さんにしては珍しい、安全で動きの少ない実験です(笑)。それにしても、1つの実験にこれほどこだわるのは高田さんならでは、やはり実験がないと頭も重くなってしまいます。楽しい実験ありがとうございます!!
■大型レールコースター(振り子の原理をスロープでも!)
ループコースター←動画 1重◎,2重×
成功したときの動画を撮り逃しました。
高田さんが、振り子の原理をスロープでも実現出来ないかと考えて用意して下さいました。サイズが大きくなるだけでワクワク感がグッと高まるのは私だけではないはず。
両端からそれぞれ高さを変えたり転がす位置を変えたりしてボールを転がすと,位置エネルギーと運動エネルギーの関係を実感出来るものでした。1つのボールを転がして遊ぶだけでも面白いと感じましたが,高田さんは納得いっていない様子でした。面白い実験や体験を追求するその情熱,見習わなければ…!
以前、この実験に参加していた松岡氏、京都の市立R小に行かれてから音沙汰がありません・・・連絡をお待ちしています。
■針葉樹と広葉樹の違いを探る
泉さんが、11月に行われるワンダーラボでのブース「針葉樹と広葉樹の違いを体験しよう」のデモンストレーションをして下さいました。葉っぱや樹皮,それぞれのにおいや見た目は針葉樹と広葉樹では大きく異なります。詳細は当日までお楽しみと言うことで。
体験してみたい方は是非11月23ー24日に富山市のワンダーラボで行われる「えっちゅう理科の森」にお越し下さい!
山田先生のお話の中で,杉の根元にシイタケのほだ木を立てかけておいても,フォトンチッドの作用で育たない。それほどの殺菌効果があるという解説が印象に残りました。
☆From School
■この抜け殻は・・・?
中永さんから紹介して頂いた1枚の写真。約1cmの抜け殻が3階の校舎の窓に付いていたという。果たしてこの昆虫は何なのか。
しっぽがかぎ針のようになっており,おそらくなんらかの不完全変態の昆虫ではないかメンバーで議論。脚は6本でトンボのようなしっぽ。近くに水辺はないのになぜか3階の窓に張り付く謎の昆虫…。とにかく実物をみないと分からないということだったので謎解きは次週に持ち越し!
運動場に面した3階の教室の窓の外側に2週間ほど前から2つ3つとはりつく謎の脱け殻です。 窓からプールは見えるものの、這ってくるにはあまりにも遠い場所です。まったく謎です・・・
どうやら、正体がわかりかけてきました。カゲロウの亜成虫の脱皮殼のようです。カゲロウの仲間は、幼虫→亜成虫→成虫という半変態と呼ばれる特殊な変態をするそうです。その亜成虫の脱皮殻の可能性大です。
☆情報あれこれ
■銀の匙
廣瀬さんが中勘助の小説「銀の匙」を紹介して下さいました。進学校として有名な灘高校の名物先生と呼ばれた橋本武さんは「教科書を使わず、中学の3年間をかけて『銀の匙』を1冊読み上げる」という国語の授業を行っておられました。
橋本さんが先日お亡くなりになり,この本が再注目されているそうです。廣瀬さん曰く、「日本語の表現がとても美しい」。自分は途中まで読んで挫折してしまったのでもう一度挑戦しようかと考えてます…。
「銀の匙」の作者中勘助については例会情報でも何度か取り上げていますが、山田先生がよく紹介される
■葉見ず花見ず秋の野に ぽつんと咲いたまんじゅしゃげ から紅に燃えながら
葉の見えぬこそさびしけれ
■裸にて炎と化すや曼珠沙華
の作者でもあります。
■彼岸花
彼岸花は悪いイメージの言い伝えが多いのですが,花言葉は「再会」、「現生と浄土をつなぐ花」とも言われているそうです。
写真は器用に彼岸花の首飾りを作った江口さんと苦戦している城さんです。
■社の森公園の講座
10月5日に開催予定!
冬の講座も開催予定ですが,内容については今後煮詰めていければ。
何かしら原体験らしい活動を柱にしてやっていければ良い。
「質問したら答える」これが原体験的アプローチなのでは。
10を知って1を教える。
体験を経験に!それをするには本質を知ること(学ばせる)こと。
自分がおもしろい!誰かに伝えたい!と思うことを実践することがいいのではないか。(子どもが面白いのは当たり前,大人も面白いと感じられればよい)
体験自体に意味があることを理解させる。
(e.g. 夏→竹 秋→ドングリ など)
冬に向けたテーマをどうするか。 (火,木,サバイバル体験)
☆本日のおやつ
廣瀬さんより:野沢菜のおいなり,うどんの揚げ菓子,干いも
古寺さんより:シュークリーム(バニラ,モンブラン),エクレア
ごちそうさまでした。どれも美味しく頂きました!特に干いもは大の好物だったので是非自分でも作ります!(高相)