★第915回 例会報告
参加者:梶原さん,廣瀬さん,江口さん,城さん,泉さん,高田(要)さん,TEDさん,高田(昌)さん,中永さん,向田さん,眞山さん,高相さん,瀧さん
☆自然観察の要
今宵は,要さん渾身のバッタ三昧をたっぷり味わわせていただきました。身近にいるはずなのに,初めて目にする様子ばかり!
名前を聞いただけでは混同してしまいますが,実物が目の前にあるのが何よりありがたい!それでも,何回も名前を聞き直していたメンバー達でした。
■クサキリの産卵
土の中に産卵します。長く飼育するのは大変なので,卵を得るコツは,腹の大きいメスを採集してきて産卵させることです。
エサは,イネ科の植物とリンゴ,共食い防止のスズムシのエサです。
■オナガササキリの交尾
交尾してしばらくすると,結合部に精子のつまった精球がみられました。離れたメスの尾部先端に精球がついたままになっています。その精球を口にしているのは,産卵する際の栄養分にしているとか。
これも長い産卵管を持っていますが,土中産卵ではなく,何と葉鞘(ようしょう)と茎の間に産卵するそうです。
■ツユムシの食べ物
バッタ類で完全な植物食はツユムシのみだそうです。旬の花をよく食べます。他のバッタは,動物食の(強い,弱い)植物食。キリギリスは恐ろしいほど肉食です。その証拠に,キリギリスなどの足には,捕獲用のトゲがあります。ツユムシにはトゲがありません。
■ツユムシの産卵
ススキなどの葉のサイドに産卵管を差し込んで卵を産みつけます。触ると,少しぷっくりしています。産卵管だから土中産卵だと思い込んでいました。これはなかなか見つけられないそうです。
■キリギリスの卵
意外に浅いところに産むようです。タイ米みたい!触ると固い!初めて見ました!
☆Gentaiken Teachers Lab
■Never Wet(超撥水スプレー)の案内
アンビリーバボーで紹介された話題の撥水スプレーです。次回,撥水加工したいものを持参してください。ただ,加工後は表面が霜が降りたようにやや白くなり,少しがさつくので注意してください。http://www.youtube.com/watch?v=DZrjXSsfxMQ
☆From School
■謎の抜け殻は,コカゲロウの亞成虫のもの
特殊な不完全変態をします。幼虫から1回脱皮して亜成虫になるので飛べるため,3階の窓にたどり着けたようです。4時間ほどでもう1度脱皮して成虫になるそうです。口が退化して水さえとらずに死んでしまうのは不憫です。
中永の教室の窓についていたのは、やはりカゲロウの亜成虫の脱け殻でした。要さんの鑑定によるとコカゲロウではないかとのことでした。中永の教室からはプールや溝が見えます。そこから飛んできたのでしょう。こん虫の秘密がまたひとつわかりました。
■ザリガニの血液
泉さんの授業報告です、ザリガニの血液を使った血小板の観察です。わたし達には、高校の理科授業がどのように行われているかがわからないので大変参考になります。ザリガニの体から血液を採取しての観察ですが、人間の献血同様にザリガニに大きなダメージはないとのことです。
☆情報あれこれ
リニューアル原体験データベースの検討。着実に良い物に仕上がってきています。運用開始が楽しみです。
☆本日のおやつ
・サンマのおにぎり・サツマイモのケーキ・チョコブラウニー,この順にいただくのがベストでした。 ・三つ葉アケビ(超ビッグサイズ!)五葉タイプは実ができにくいそうです。アケビもこれだけ大きくなると食べ応えがあります。
・ギンナンの実:向田さんが持ってきてくださいましたが,いつもお父上が準備してくださっているようでありがたい限りです。向田家のギンナンは実がミッチリと詰まっていて味はホコホコです。