第856回 原体験教育研究会例会2012/04/27


今夜の参加者 高田(昌)、梶原、廣瀬、中永

ゴールデンウイーク前のせいか、参加者は4名。しかも若者は、隣室の歓迎会で盛り上がっていました。しか〜し、こんな夜もあっての856回です。

今夜は、廣瀬さんから、貴重なハヤブサ&トビの治療紹介と、高田さんから3つの実験提案がありました。

 

■シンプルモーター回転の仕組み説明器

電流(黄)、磁力(青)、力(ピンク)を、モデルに矢印で表示しました。ただ、実際は、電流も磁力も、矢印のように1点に働いているわけではありません。問題は力です。このままだと電気振り子のように行ったり来たりで回転運動になりそうにありません。でも、中心からの距離を考慮すると、外に行くほど力のモーメントが大きくなります。その結果として動きが回転運動になります。そして、電流が流れ続けて力が加わり続けるので、ドンドン加速されると考えられます。

フレミングの左手の法則を知っている人には理解できるかもしれない。でも、知らない人が多くなる中では、まだまだ改良しなければならないという意見が出ました。その通りですね。

 中永です。この実験を見せていただいたときに、「この実験では左手の法則がダイレクトに納得できないのではないか」と感じました。フレミングの左手の法則以外に、モーメントの要素が入ってくるからです。しかし、あらためてこの実験を「フレミングの左手の法則を説明した後の実証実験」として考えると、意義のある実験だと思い始めました。フレミングの左手の法則を説明するときには、まず第一に磁界の中の導線を使うと思います。しかし、それだけでは、ただ説明しただけで、理解できない生徒も多いと思います。そこで、次にこの実験を見せてはどうでしょうか。法則が、現象だけでなく動きや働きとして提示された方が印象的ですし、理解も複線的、総合的になるのではないでしょうか。1つの実験だけでは得られない理解に到達するような気がします。幸い今夜は参加者が少なかったので、まだ見ていない人に試してみましょう。

 

■LEDシンプルモーター

赤色LED2個で高速回転中

シンプルモーターの醍醐味は、唸りを発するほどの高速回転です。磁石に色をつけても、回転が高速すぎて、コマのように色の混色を楽しむことはできません。そこで、ボタン電池にLEDを貼り付けたものをネオジム磁石で釣り下げて回転させる実験を追試しました。

LEDの足は磁力で電池にくっつくので、テープ止めは無用! 中永さんによる改良です。

 

 

 

 

赤・青LEDが同時点灯

百均3Vで赤色はもちろん、青色LED2個を同時点灯させることができます。おもしろいことに、赤と青を組み合わせると、赤しか点灯しなくなりました。これは、赤の方が内部抵抗が低いため、青の方に十分な電流が流れなくなるためでしょう。

そこで、赤に抵抗をかませてみると、予想通り、赤・青同時に点灯しました。

 

 

 

 

■リニューアル電気ぶちゴマ

NEW電気ぶちゴマ

かつて開発した電気ぶちゴマを、アルミ皿タイプから、丈夫なアルミカンタイプにリニューアルしました。以前も試行したのですが、回転しないので断念していたんです。それを3日間試行錯誤して、開発にこぎ着けました。でも、例によって、今回は中永さんに、数分で問題点を解決されてしまいました。ガックリ・・・さすガッス!

実は、アルミカンそのままでは、上部と下部が導通しないので電流が流れません。一見、アルミの地金と見える部分も、さび止めのためかコーティングされているのです。そこでまず、缶の側面(電池の部分)を紙ヤスリで削って被覆をはがします。そこにアルミホイルを貼りつけ、電池と輪ゴムで押さえつけます。さらに、底の部分も、ジフ(台所用研磨剤入り洗剤)でこすって酸化被膜を取り除きます。

ネオジム磁石+穴あき座金+袋ナットを組み合わせた電気ゴマを回します。電池につないだ導線の先をネオジム磁石の側面に接触させると、シンプルモーター回転の原理で、コマの回転がドンドン加速されていきます。

皆さんに紹介したものの全く加速しませんでしたが、中永さんと梶原さんのお陰で問題が解決して、完成度が高まりました。例会にかけると、こんなメリットもあるので止められません。

高田さんが以前開発したという「電気ぶちゴマ」。”ぶち”というのは”打つ”という意味です。学校に毎月配達される(有料)少年写真新聞社の理科教育ニュースに掲載されました。

http://www.proto-ex.com/gentaiken/gansobutigomadenkibutigoma.htm

http://www.proto-ex.com/gentaiken/denkibutigoma.htm

 

自然観察の要

■3つ葉のクローバーならぬ、3つ花びらのサクラかな

3枚花びらのサクラ

勤務校の4年生が、4枚花びらのサクラに続いて、3枚花びらのサクラを発見しました。サクラと言えば5枚花びらが当たり前ですが、がくの数も3つなので、児童の間では希少価値があるようです。

しかし、見方を変えれば異常・異変であり、調査が行われていました。

http://www.ogawamisako.com/sakura/index.html#top

 

■本日の差し入れ

チキンカツサンドとパウンドケーキ

お持ち帰りまでできました。ごちそうさまでした。

 

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