★第939回 例会報告
参加者:山田先生,古寺さん、梶原さん,向田さん,本岡さん、馬越さん,江口さん,高田要さん,テッドさん,廣瀬さん,大西さん,高田昌さん,高萩さん
今夜は20年ぶりという山田研仲間の高萩さんが,大阪から参加してくださいました。すっかり貫禄がつかれていて,過ぎ去りし年月の重みを感じました。ちょくちょくお顔出しをしていただきたいものです。
☆Gentaiken Teachers Labo
■キネティック・サンド(kinetic sand)←動画
4年生の子どもが面白いと持ってきてくれたおもちゃ?です。その日の朝のテレビでも,子どもに人気のおもちゃ第3位,大人もその感触に癒されると紹介されていました。早速,東急ハンズで購入して,皆さんに体感してもらいました。「くせになる,沸き出すように崩壊していく」などと好評でした。スマホのバイブ程度の振動では崩れませんでした。双眼実体顕微鏡で調べると、意外に透明感のある砂です。98%がただの砂で,残り2%が企業秘密だとか。おそらくされているであろうコーティングは確認できませんでした。絶対濡らすなと書いてあると,濡らしてみなくては気が済まないメンバー。お肌がすべすべになるオイルのような成分が含まれているようです。
■カライド・サイクル
米村でんじろうさん監修の立体紙工作です。四面体を6個つなげて輪にすると,回転するごとに花が咲くように絵柄が替わります。さすがに完成度が高くておしゃれ! ここから型紙がダウンロードできます。http://www.a-maze.co.jp/eyela_exp/exp/ex-200502.html
☆自然観察の要
■驚愕の構造美:クロヤマアリの巣
テレビで紹介されていた,アリの巣の構造の型取りです。800℃で溶かしたアルミを流し込むと,これほどまでかと唸らせる迷路のような構造が明らかになります。アルミを使った実験は日本初の偉業だとか。これまでの枝分かれイメージが間違いで,それぞれの部屋がネットワーク状になっていることが明らかになりました。そ〜なんだ!「宝石のような美しさ」という評価も。もちろん,アリ達には強制的に立ち退いてもらってからの作業だったそうです。http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-entry-41248.html などで視聴できます。
■ヘラバヒメジョオン
ヒメジョオンに似ていますが、葉がへら形をしています。ヒメジョオンは可憐な印象ですが,こちらは茎も葉柄もがっしりしている北米からの帰化植物です。
外人さんも外来種もガタイがしっかりしているのはなぜ?
■葉の大小と細胞数
クスノキ(中)は,若いと赤くだんだん緑化していきます。ケヤキ(左・右)も同様です。
その小さくて赤っぽい若葉も大きく育った緑の葉も,細胞の数は同じ。それを,高校生ぐらいに調べさせると良いだろうと山田先生のアドバイスがありました。
■クスノキはダニだらけ!?
葉脈の股にできたダニの部屋。文字通り,膨らみにダニが入り込んでいるそうです。樟脳の原料にもなるクスノキになぜ好き好んで???
入っているのは植食性のフシダニ。つまりはクスノキの敵。虫が作る虫癭とは違ってクスノキ側でそんな部屋を作るのは,敵を他のダニとの関わりの中でコントロールするためだとか。深そうな話です。
■ニセアカシアの花の天ぷら
前の例会で,野草や山菜などを天ぷらにして春をいただきました。今回は何と花。食用菊が思い浮かびますが,ニセアカシアの花を天ぷらにするのです。「食べたかったんや〜」と要さんが笑顔で食されたので,皆も続いていただきました。
ニセアカシアの白いかんざし状の花、これまでは水に浮かべて飾るものでしたが、今年からは食材として認識します。ほんのりやさしい甘さでした。
☆From School
イラストのスペシャリスト大西さんが,またまたグレイトな仕事をされました。何とリクエストに応えて160枚もの英語カードのイラストを完成!
1つ1つこだわりの仕上がりです。 1校だけで使うのはもったいないにもほどがあるので,もっと広めてもらいたいです。
☆本日のおやつ
・根曲がり竹のワカメ和え,シナモンケーキ,スナップエンドウのおにぎり
スナップエンドウのおにぎりは,シャキシャキのちょうどよい塩加減。原体験は,特に触・臭・味覚体験に重きを置く活動を展開しています。そう言う意味でも,食感がご馳走だと再認識しました。今夜も旬をいただき,ごちそうさまでした。