第853回 原体験研究会例会2012/04/06


参加者:山田先生、湊ご夫妻、岸本、廣瀬、中永、梶原、高田(慶)、高田(要)、TED、高相

 

■静電気クラゲ・アルファ(湿度40%位が良い、60%以上になると難しい)

静電気クラゲ

ポリ袋の静電気リング

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで静電気クラゲは、塩ビパイプと、タワシで細かく割いた荷造りテープを使っていました。今回、新たに紹介した情報は3点です。1つ目は、二重になっているテープを1重にし、それを4つに割いただけで浮遊することです。2つ目は、持ち帰りにくく、やや危険(叩く、突く)を伴いがちな塩ビパイプではなく、風船で浮かすことができることです。3つ目は、0.013mm厚の高密度ポリエチレン袋を使った実験です。 まずポリエチレン袋を机などに広げ、ビニール袋に対して垂直にはさみを入れて、2cm幅程度の輪っか状になるように切ります。その輪っかを机に置き、フェルト(ウール70%レーヨン30%のもの )で数回こすってマイナスに帯電させます。同様に風船もフェルトでこすります。そして、マイナスに帯電した風船を片手に持ち、反対側の手で輪っかの端をつまんで勢いよく空中に投げ、風船をその真下に置きます。すると、きれいなリング状にポリ袋が開き、宙に浮きます。さらに、風船を上下左右に動かすことによって、様々な動きをつけることができました。また、短冊状に切って、静電気一反木綿の空中乱舞も楽しめます。

これは、今までの静電気クラゲに比べて、圧倒的に手軽で安価です。今までは塩ビパイプの価格が高くて一人一人に渡せなかったり、専用のタワシを用意したりということがあったのですが、一気にお手軽になりました。

 

■ショルダー・エアー・バズーカ

巨大空気砲

ゴミ箱とゴミ袋で制作

発射時の空気の渦

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴミ箱とゴミ袋を利用した巨大空気砲。写真のように、ゴミ箱の口にゴミ袋を貼り、底は円く切り抜きます。肩に掛けられるように、ベルトをつけました。演出用のスモークを中に充填し、ゴミ袋を勢いよく叩くと、大砲のように空気の渦輪が飛んでいきます。湊さんの奥様も、的になった人の頭の上の紙コップをうまく撃ち落とせました。

 自然観察の要

■エントツドロバチとヒメスミレ

エントツドロバチの巣

竹林の枯れた竹の中に巣を作っていました。えんとつのように見える部分は巣を制作中にみられるもので、巣が完成すると泥で塗り固めてしまいます。古い家の軒下の壁などでよく巣を作っているそうです。

この巣の製作過程を見ることは難しいでしょうが、トックリバチなどの巣作りを、recoloで撮ってみたいですね〜。

 

 

 

■レーザー光の全反射

水流で見る光ファイバーの仕組み

ペットボトルの側面に5mm程の穴を空けます。次に、水を一杯まで入れてふたを閉めます。穴を空けた反対側の側面から穴に向けて、緑色レーザーポインターの光を当てます。キャップをゆるめて穴から水を出すと、光ファイバーのように、レーザー光が水の中で全反射を繰り返し、水流がレーザーの色に染まります。下で受けた手のひらまで光が到達する様子が、はっきり見て取れました。

 

 

 

 

 

 

■湊さんとヤマネ

湊さんの研究成果を、わかりやすく解説していただきました。特に、湊さんが最初に発見されたという、ヤマネが地中で冬眠するという事実。樹のうろの中というイメージが覆されました。さらに、何ヶ月もエサを食べないで冬眠するため、ヤマネにとっての最もエコな環境とは、地中温度が0℃だという事実。かわいいヤマネが、実は特異な存在であることを知ることができました。ヤマネのお話は、説明文として、東京書籍の小学校用国語教科書にも掲載されています。

 

■原体験とは何か?

原体験発祥当時は、毎週木曜日の夜に集まって「五感が大事!」という共通認識の基、様々な議論を熱く交わされていたそうです。そんな中で、30年ほど前に、山田先生のもとに集まった大先輩方が、原体験研究会を立ち上げられたそうです。それが栄枯盛衰?を繰り返しながら、純原体験だけでなく科学原体験も交えつつ、853回 の例会を数えるまで継続していることに、湊さんも感慨深げでした。

 

 

今年は、純原体験回帰の年になりそうです。そういう意味でも、熱き原体験の活動がどのようなものであったのか。発起人のお一人である湊さんに、これからもご参加いただき、教えていただきたいです。

 

■recolo (安価なインターバルレコーダー)

文具メーカーのキングジムから発売されているインターバルレコーダーです。自動的に間隔をおいてシャッターを切っていくカメラです。3秒間隔から24時間間隔まで設定できます。オールプラスチックでモニターもないチープな作りながら、実用になる画像が記録できます。もちろん間隔をおいて自動的にシャッターを切るカメラは今までにもありましたが、このrecoloは、なんと5000円前後で販売されています。例会の一部を3秒間隔で撮影してみました。下の「recolo」をクリックすると映像がダウンロードできます。

recolo

 

■本日のおやつ

また、その場準備に忙しくて、1つもいただけず残念至極! 年度末と新学期は特に忙しくて、下ごしらえをしてくる暇がないほどです。

ココアのパウンドケーキ

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