★第921回 例会報告
参加者:山田先生,高田(要)さん,高田(昌)さん,梶原さん,泉さん,中永さん,大西さん,Tedさん,廣瀬さん,高相さん,新メンバー:絹川さん
本日は社の森でお世話になっている絹川さんが参加して下さいました。絹川さん自身も公園を経営?しておられます。
原体験教育研究会は誰でも参加可能です。これからもどんどんいろんな人と関われたら嬉しいですね。
☆自然観察の要
■森の色合わせ
要さんが行っている自然活動を紹介して頂きました。幼稚園の子どもに色カードを渡して自然の中からそのものの色を探すというもの。色を探すために走り回ることで,自然を感じ,自然の中の色に触れれる興味深い内容でした。
内容の紹介
①森の色合わせ
色カード(古来からある色相も取り入れて)を作って森の紅葉や樹皮の色などと比べて画用紙に 張り付ける。日本には昔から伝わる繊細な色の数々があることを知るきっかけになればいいかな?
②だんだん
だんだんになったもの、だんだんに見えるもの、段々だと思うものを画用紙に張り付けてその理由を説明する
③自然の中のゴー・チョキ・パーを探そう
グー・チョキ・パーに見えるもの、思うものを集めて発表する
④触って探そういろんな葉っぱ
ツルツル・ザラザラ・チクチク・フワフワなど・・
⑤自分の虹を探そう
いろんな色の葉っぱを集めて虹を作る。虹の色の考え方がは世界中で違うという話などしてもいいかな?
原体験のメンバーの間では色について議論になった。
ちなみに古代日本にもともとあった色は黒い,白い,青い,赤いの4つだという。だから緑も青いというとか。色のことだけで何時間も話せそうな感じでした。
■紅葉の色
高田(昌)さんよりご紹介。例年紅葉しているこの木。今年はなぜか色が変わったという。「なぜ」今年は色づき方が違ったのか話しました。以下解説。
葉に含まれる色素は主に緑色のクロロフィル(葉緑素)と黄色のカロテノイドだという。秋になって気温が下がると葉の働きが弱まりクロロフィルが分解されて黄色のカロテノイドが目立って黄色に見えるそうです。
また,赤い色素のもとのアントシアニンの合成には温度や光が重要だという。以下他サイトから引用しました。
「1日の最低気温が8℃以下になると紅葉が始り、5~6℃以下になるとぐっと進むといわれています。鮮やかに紅葉するには、日中の気温は20~25℃で夜間は5~10℃になり昼夜の気温の差が大きいこと、空気が澄んで葉が充分日光を受けられることや、大気中に適度な湿度があって葉が乾燥しないことなどが必要です。」
紅葉のしくみ-その観察と実験<http://www2.tokai.or.jp/seed/seed/seibutsu12.htm> (2013/12/03 access)
何気なく見ている紅葉も「なぜ?」と思うことで見方が変わってきますでしょう。
☆From School
6年生:「未来に生かす自然のエネルギー」(国語 東京書籍)エネルギーをまかなうために風力発電と太陽発電を組み合わせればよいという文章でした。しかしこれは科学的な表現として正しいのかという議論になりました。ちなみに文中に「解決策がないわけではありません」というように曖昧な表現で説明しています。国語の文章を1つの読み物として捉えるのか,それとも科学的な目で見るか見え方が変わってきます。うーむ,時間が限られている中で何をどのように教えるか悩みそうです。
☆Gentaiken Teachers Labo
■巨大!落ちない君
高田(昌)さんが紹介して頂きました。ヘルメットをかぶっているのは自分(高相)です。初め何が始まるのか分かりませんでしたが,スリルを味わえました。
こうしたちょっとした楽しさを理科に取り入れるとこどもも喜びそうだと感じました。勉強になります!
■うまくいかない念力ふりこ
原体験では定番の念力振り子。今回は物干しラックにつなげて高田(昌)さんが実験してくれました。ラックだとすべてのボールが振れてしまってなかなかうまくいきません。念力が足りないんでしょうか。メンバーからは微妙な力加減の変化を付けにくいから上手くいかないのではという意見が出ました。さて皆さんは,できます?
■共振振り子
右の写真のような装置は見たことアルだろうか。名前は共振振り子というそうです。片方だけを振り子の要領で振ると振動がもう一方に伝わり,もともと振れていた物体は停止し,エネルギーが伝わるという。
原理が正確にはよく分かりませんでしたが,音叉の共振と原理がつながっているそうです。2つの物体を1つのひもにつなげるってことがミソのような気がしました。
☆Books Eye
大西さんが埴沙萌(はに・しゃぼう)の本を紹介してくれました。植物生態写真家の第一人者であり,紙面いっぱいに広がる写真の数々はなかなか見応えがありそうでした。
また,こどものとも 「みてみて!」6月号も必見です。谷川俊太郎の詩をもとに写真が構成されています。こちらは子どもの「手」をひたすら撮っているのですが,見ていて無邪気にいろんなものを触って走り回る子どもの姿が浮かびました。
☆話題あれこれ
■原体験教育研究会の今後の見通しについていろいろ話しました。以下箇条書き
・イベントなどへの関わり方
・あそび辞典の再考をして「原体験」らしさを追求
・冬の社の森イベント日程(予定)
事前研修:1月25日
イベント当日:2月1日
☆本日のおやつ
廣瀬さんより:ゆず入りパウンドケーキ&チョコレートパウンドケーキ
中永さんより;富山「えっちゅうの森」でのお土産
高田(要)さんより:旅先のお土産