★第896回 例会報告
■参加者:山田先生,泉,志水,中永,高田(昌)高田(要)廣瀬,Ted,斉藤,梶原,江口,高相
新メンバー:鈴木,眞山,菅野
本日は新しく3人のメンバーが参加しました。新しい人が入ることによって例会も活気づいて良いですね。「理科が好きだ,もっと知りたい」そうした思いを持った様々な人たちが集まって,体験したり語り合ったりすることができるのが,この例会の良い所だとしみじみ感じました。
高相営業部長の労をねぎらいたいですね。自らチラシを作成して仲間を誘ってくれました。原体験もパンフレットを作りはしたものの効果のほどは・・・
☆自然観察の要
■乳銀杏・・・木が溶けてる〜!?
年老いた雄のイチョウに見られる現象だそうです。雌の木はギンナンを落とすので,体内の栄養分が適当に代謝しています。しかし,雄の木は,老齢化すると成長が止まり,余った栄養分が行き場を失います。その結果が,幹から突起物垂れ下がる=乳銀杏現象です。雄木だけかと思いきや,雌木でも見られるようです。興味をもった人は,ゴールデンウィークにでも銀杏の巨木巡りをして画像をアップしてください。
■ノミノフスマとノミノツヅリ
左はノミノツヅリは少し乾燥した場所に出現することが多く、植物社会学的には舗装道路の縁石の隙間などに成立する群落は本種を標徴種として、水田、畑、道路脇の植物群落と区別できる。、
右はノミノフスマでやや湿った場所に生育する水田雑草としてごく普通
花弁は真っ白で中央が根元付近まで避けるため10弁のように見える。これはハコベ属に共通の特徴であるため同定に便利です
☆Gentaiken Teachers Labo
■逆さゴマ(民芸品とガラス玉タイプ)
若い参加者のみなさんと,常連が集うまでの間の時間つぶしです。ずいぶん前に紹介したものですが,スピニングトップスの前振りとして体験してもらいました。
大きいタイプは逆さにするのに力が必要ですが,その分,長く回転し続けます。
■スピニングトップス
丸い金属の円盤とスーパーボール?で作ったアメリカのおもちゃを自作しました。日本で言うと逆さゴマ。おもりを下にして高速回転させると,す〜っとおもりを持ち上げて逆さになり,回り続けます。「座金のどこにどのようにおもりの磁石をつけるとより長く回転し続けるか」若い人も交えて検証し合いました。人が多いと,様々な考えが出てくるものです。高田は,磁石を「端ギリギリ&左右対称」がベストだろうと高をくくっていました・・・が,結果は意外なものでした。泉さんの「端から3㎜」&眞山くんの「左右に少しずらす」タイプが,明らかに長く回転し続けました。理由は,おもりにかかる遠心力を考えた場合,ずらした方が力のモーメントが大きくなるからだろうという推察です。
■ダイラタンシー,液状化・・・そのとき水は
地震で起こる液状化現象や片栗粉などで体験するダイラタンシー現象についてのモデル実験です。鉄球と細かい砂で,含みうる水量を予想してから検証しました。鉄球の方には明らかに隙間がたくさんあります。砂の方はしっかり詰まっていて隙間は少なそうです。鉄球の六方最密格充填とすると約30%ほどの隙間があります。砂が球状だと仮定すると,鉄球が小さくなっただけだから,隙間の割合は同じ約30%。そうなると同じ量の水を入れてもうまく染み込むはずです。
実験結果は,砂が細かすぎて水がしみ込みにくく,時間がかかりました。このPETに力をかけるとダイラタンシーが観察できます。力がかかると隙間が大きくなるという現象ですね。
次回はバイブレーターを使って、液状化の再現とゆかいなダイラタンシーを紹介します。
■十分杯
十分杯をご存じだろうか。 よく日本酒などを頼んで升を頂くと・・・「もうちょっと,もうちょっと」と頼む。しかし,この杯で過欲になりずぎると中に入っていたお酒すべてが漏れ出てしまう。この杯でお酒を楽しみたいときは,8分目までを楽しむ余裕が必要だろう。
右の升は長岡のお土産品で,作ったのが長岡歯車製作所というのがおもしろいですね。
参考文献:<http://www.jubunhai.com/inform.html>(2013/04/19アクセス)
☆本日のおやつ
・あさつきマヨネーズ味噌和え,
・ウド,ウドのきんぴら,
・タケノコのおむすび,
・斉藤さんから頂いた夏みかんピール
ピールのうまさ皮もあながち捨てがたし,あさつきやウドの食感と味わいは,日本に生まれて良かった〜。ほのかな苦みは大人の味で,若い人にも好評でした。道ばたの野草→食べることが・・・できるから,すばらしい食材であると実証されました。