招かれざる訪問者


マダニ 招かれざる訪問者 マダニ

例年、2月下旬には、マダニが付着した動物が来院し始めます。たいていは、戸外のお散歩時にダニが付着し、保護者が気づかないので、そのまま過ごし、別の目的で来院し、診療時に発見されることがほとんどです。けれども、これは無理のないことです。マダニは、吸血前は体長1ミリ程度、体の厚みも薄い紙一枚程度しかありません。吸血して大きくなると、ちょうど小豆粒大になり、発見が容易になります。

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マダニって、こんなに小さい

もっとも、マダニを知らない人も多く、愛犬に小豆粒大のダニが皮膚に付いているのを、皮膚の腫瘍と勘違いして病院に駆けこまれることも・・・

最近、マダニが媒介するウィルス性疾患で数名が死亡とのニュース報道がありました。犬にも、マダニが原因の疾患で極度の貧血状態に陥り、命を落とすことがありますが、今回の人の疾患とは異なります。

人の場合は、熱性血小板減少症・・・血管は言ってみれば網目のような組織です。その間を埋めているのが血小板だとイメージして下さい。ざっくり言うと、血管の網目を埋めていた血小板が激減し、そのために血管内の血液が漏れて失われ死亡するということです。

過度に心配する必要はないと思いますが、とりあえず、マダニってこんなに小さいという情報提供です。

*余談ですが、数年前、私は、マダニ2匹に噛まれたのですが、数時間全く気づかず・・・シャワー時、脇腹に、かすかな違和感。私の貴重な?血液で数ミリに肥大したダニを見つけてギョギョッ!! でした。 みなさんもお気をつけあそばせ。

 

 

 

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