参加者:向田、志水、梶原、廣瀬、西村、Ted、松岡、高田(要)、高田(慶)、中田、中永、髙相
本日は高田(慶)さんや尼崎から参加の中田さんが様々な実験を用意していただき、盛りだくさんな会でした。
■ブラウン管テレビ静電気 高田(慶)より
ブラウン管テレビの電源をつけ、蛍光灯の端をもってその反対側をテレビに近づけると静電気が流れて蛍光灯が光ることは多くの方が知っていることでしょう。今回はテレビにアルミホイルを貼り付け(今回はテープで貼ったが、テープがなくても静電気でくっつきます)ミノムシクリップをつなげ、クリップの反対側をアルミ缶につなげる。左の図のようにアルミ缶二つの上にプルタブを糸で吊したペンを置く。赤いミノムシクリップが接続されていない缶に別のクリップをつなげアースを取る。電源を入れ、ある一定時間過ぎてテレビの電源を消すと、プルタブがひとりでに二つの缶の間を振り子のように左右に振れた。この現象は静電誘導と誘電分極によって引き起こされる。 兵教大のテレビでは、勤務校のものほどプルタブが激しく踊らなくて不完全燃焼でした。液晶テレビの電圧は低いので、ブラウン管テレビ(2万V以上)を1台は取っておこうと思いました。
■配線用モールを使った実験 高田(慶)より
配線用のモール(土台)の部分をケーブルをかぶせるモール(カバー)でつなげるてその端から鉄球を転がすと、運動エネルギーと位置エネルギーを実感できる教材を作る事が出来る。これを理科室に置いておけば子どもは夢中になって遊ぶこと間違いなし!我々大人は普通のスロープではもの足りず、難易度の高いダブルループに挑戦し見事成功した。
■ヨコヅナサシガメ幼虫 集団越冬 高田(要)より
久しぶりに参加された高田要さんが持ってきて下さいました。原体験の自然観察部門の要です。
「サシガメ」刺すカメムシですよ。それがゴッチャリ集団越冬。これを体に這わせるのも原体験?やっぱりこれは、こも巻きで一網打尽にしなくては。
■光の三原色を見る 高田(慶)より
できるプロジェクターが限られているので、これまで気づきませんでした。4年の子どもが偶然発見した光の正体です。
これも、同じような現象です。仮説で買って以前紹介した白っぽく光るボール。これを振り回すと、高速で交互点滅していたRGBが、きれいに別れて見えます。
■地震を仕組みを知ろう(中田さんより)
材料(左):牛乳パック+石膏、園芸用支柱
材料(右):園芸用支柱、左から発泡スチロールの玉、ソフトボール、
長周期振動、短周期振動で揺れるものと揺れない物があることが理解できる。
フットマッサージに板をくっつけ、園芸用の支柱四本の上に板を張り、その上に球体のボウルを載せる。中にボールを入れるのと入れないのとで揺れ方が大きく異なることが実感できた。ボールを入れる事で揺れを相殺できる。
まさに家の免震構造を理解することができる。
上のボウルの中で重いボールがクルクルと回転することで、タイミング良く左右の揺れを免震する仕組みに感心しました。おみごと!の一言です。揺れ具合を見やすくするピンクのテープも優れものです。
■中田さんの理科室と地震に関する実験を、画像と動画で紹介
これほどの思いと手間暇のかかった理科室は、全国探してもないでしょう。直接見学させてもらえたことはラッキーでしたが、凄すぎてマネできません!転勤の予定らしいので、もったいない限りです。
中田さんが長年取り組んで来られた理科朝会。今年度は、学期に1回の実験ショーを企画・実演されました。新作の「地震」をテーマにしたビデオを視聴しました。ダイナミックでバリエーション豊かな実験の数々に圧倒されました。なるほどの納得もあれば、若い先生達が笑いを取る場面もあり、学校あげての協力体制にも感心させられました。これまた、とてもじゃないけどマネできません!
理科室壁面に大きく描かれたティラノサウルスは、まるで神戸科学館の壁面のようです。なんでも教え子の美大生が2週間もかけて描いてくれたとのこと。すごいです。
■石焼き芋用アルミホイル
外側が黒くなっているアルミが売られていて、芋をそのアルミで包みオーブントースターに15分×2くらいかけると中までしっかりと火の通ったほくほくの焼き芋が出来上がった。対照実験をしていないために、果たしてこれは芋が美味しいからなのかアルミホイルのおかげなのかと議論になった。
皆さん仕事を終えて疲れをかかえながらの参加です。最近の志水さんは、必ず数回の仮眠。
今夜は向田さんもつられてzzzz…..
■今日のおやつ
廣瀬さんより:お手製さくらむすび、新ゴボウとタケノコのおいなり、自家製干し柿、パウンドケーキ。
西村さんより:プリン 丁寧に焼きあげられたプリン、本格的な味でした。美味しい物を食べるとゴキゲンになります。西村さん、ありがとう。いつも作る側ですが、いただくのも嬉しいですね。(廣瀬)
ここには紹介できませんが、またまた高田さんの危険な実験が紹介されました。どうやら、独特の嗅覚(原体験的か…)が、危険な実験を世界中から見つけているようです。危険だけど楽しい・・・危ない遊びほど引き付けられる・・・うーん、公開できないのが残念です。
福井さんにがんばっていただいた原体験のパンフレットができました。暫定的に1000部印刷しました。またみなさんのご意見をいただいてよりよい第2弾を作りたいと思っています。(中永)