第884回 原体験教育研究会例会 2013/01/18


参加者動画 山田先生、田中元さん、古寺、泉、高田、梶原、向田、中永。今週は、内容充実の例会で大いに盛り上がりました。

 

■元さん 満を持して?登場!

まずは、久々に参加の田中元さん。昨年度で定年退職され、退職金の運用についての講義です。同じく今年定年を迎えられるI氏は、定年を待たずに2月で退職されるそうです。それは、3月まで勤めると、なんと退職金が150万円も減ってしまうという不合理な制度にあるようです。退職しないと、150万円も取り上げられてしまうというのですから、それでは誰でも辞めたくなるでしょう。同じく久々の参加の向田さんは、これらの事情を正確に詳しく解説してくださいました。これは勉強になります。みんなが現行制度に、目くじらを立てて憤る中、ただ1人福々しく見える元さんでした。

また、昨年度まで勤めておられた姫路聴覚特別支援学校での体験の一端を披露してくださいました。今後の原体験の指南役として、毎回参加をお願いします!

■折り紙の導電性・・・北電の木村さん提供のネタ

高田さんは、富山で仕入れた高性能テスターを使った「折り紙の導電性」についてのプレゼンです。LEDを使っているので、今まで電気を通さないと言われていた物でも電気を通すことがわかるのです。ちょうど「ネオジム磁石でキュウリを引き付ける」というような逆転現象がみられました。銀、金、赤、黒折り紙、黒の画用紙、の中で電気を通す物が2枚あるのですがわかりますか?銀は予想がつくと思いますが、もう一つは難しい・・・。私は金だと思ったのですが実は黒折り紙。どうやら混ぜ込まれている炭素(グラファイト)に関係しているそうです。同じ黒でも画用紙の黒は電気を通しません。画用紙の黒は染料を組み合わせて作っているそうなので電気を通さないのです。これ以外にも、炭、備長炭、石炭、書道の墨、グラファイトなど次々に試せさていただきました。さらに高田さんはこの課題を学校の子ども達に問いかけ、予想の結果を表に纏めてありました。山口県なら論文が1本書けそうです。

■昆虫マイク

昆虫サイズの世界では、こんな音がしています。

http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005401124_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480

 

■アレンジ火打ちがね

泉さんは、ガーナで開発した火打ち金を披露されました。ウインタースクールでも子ども達に実践済みで、泉さん開発の3大教材の1つとなりそうです。木の枝を12㎝程度に切り、ノコギリで入れた切り目に鉄鋸の刃を叩き入れて作ります。ネジが手に入らないガーナだからこそ開発できた、まさに「必要は発明の母」の教材です。見た目も素朴で原体験にぴったりです。

 

■世に認められた最年少の論文

梶原さんからは、NHKの「スーパープレゼンテーション」から、ハチたちの「視覚」について、英国南西部エクセター州ブラックオートンの 8-10 歳の小学生 25 名が観察調査し、その結果をまとめた「論文」が、なんと学術誌に掲載されたという話題提供がありました。日本の理科教育でこんな成果は期待できるのだろうかという問題提起です。

 

 

■20年前は門外不出だったお宝!?

中永が持ちこんだのは、近所の知り合いからいただいた、プラスチックの試験管にペットボトルのキャップをつけたような入れ物です。誰も正体が予想できない中、高田さんだけは余裕の正解。実はこれ、ペットボトルの前段階の製品なのです(ペットボトルの赤ちゃんby梶原氏)。ボトリング工場では、これに高温の空気を入れてふくらまし、水をつめるそうです。運搬や消毒が簡単にできるそうです。10本ほど確保できる見込みがついたので、到着次第お分けします。

 

■今夜のおやつ・・・元さん持参の金つば

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