第864回 原体験教育研究会例会2012/06/29


参加者:中永、廣瀬、志水、高田(要)、高田(昌)、梶原、Ted、福島、高相

 

■アゲハチョウ、ツマグロヒョウモンの羽化 高田(昌)より

羽化したツマグロヒョウモンとアゲハチョウ

羽根が伸展したアゲハチョウ

 

 

 

 

 

 

 

 

羽化直前のサナギを冷蔵庫(約6℃)で保存します。すると、羽化活動が停止して冬眠状態になります。例会には、保温箱に保冷剤を入れ、冬眠状態を維持したまま持参しました。白熱電球で加温すると羽化活動が再開し、30分ほどで羽化する瞬間が観察できます。30度以上になると暑さで弱ってしまうので、温度管理が大切です。翅脈に体液が送り込まれて羽根が展開します。羽化の最後には不要な液を出すのですが、ツマグロのそれは真っ赤なので、子どもが血かと心配するほどです。

アゲハチョウ羽化の瞬間

慎重によじ登って・・・

無事羽化できた!

 

 

 

 

 

 

 

3年生の授業で扱っています。羽化の瞬間をみんなで感動的に共有することが1つの目的です。高学年になると客観的な見方をして、見た目だけで気持ち悪いと思う児童が増えてくるようです。その場の現象だけでなく、寄生や捕食から辛うじて免れた数少ない個体であることをP.P.で思い返させます。そして、健気に羽化する姿を、感動として心に刻み込んでほしいと願っています。人の誕生も然りですから。

 

ツマグロヒョウモンの蛹

割り箸によじ登って・・・

ツマグロヒョウモンの羽化直後

 

 

 

 

 

 

 

 

■美しいとは?・・・(志水より)

志水さんの「美しさ」とは

国によっても、民族によっても美しさの捉え方は違う。「ゴッホの絵はみんな美しいっていうけど本当に美しいのか」、「民族の意識(情や語感、間合いなど)は民族の国語(言語)によって大きく影響する」いろいろ興味深い意見が出されましたが、私は途中退出してしまい戻ってきた頃には話が発展しすぎてついていけませんでした…。後半、志水さんは「人々のファッション性は豊かになってきたはずなのになぜかチープに見える時が多々ある」と言い、そこから、日本人の共通の美意識が持てていない事が原因として挙げられるのでは無いかと推察。つまり、日本人としての意識を共有できないのではないかと話していました。

そのため、「美しいものは美しいと教えなければならない!未熟な感性を野放しにしていては、日本人としての美意識は育たない。」と結論づけた。(志水さんより)

今後是非志水さんに論文としてまとめて頂きたい。

 

■豊中のキャンプについて

キャンプについて語る梶原さん

野原に子どもを放っておけば児童に原体験をさせることが出来るのか、いや必ず介在する人がいなければ子どもは十分な体験が行えない。例えばイタドリが食べられるという体験も、イタドリがどれでどこを食べればよいのか、分からなければ体験できない。そのため、子どもがそうした事にエンカウンターできるように我々はナビゲーターとしてどのような活動を提示するのが良いのかを話し合いました。

 

 

 

 

 

 

■本日のおやつ (廣瀬さんより)

福岡名物 玉めし

抹茶プリン、手作りクッキー、ゆず皮の砂糖煮

本日のおやつ

口にして、思わず笑みがこぼれる、うまいものづくしでした。ごちそうさまです!

 

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